① 延長コード、たこ足配線は避ける
電気配線は1,500Wが定格なので、電気機器の消費電力が合計1,500W未満で使用すれば、定格内なので安全、とはいかない場合があります。
電気機器をたくさんつないでいる延長コードやコンセントアダブター
(これらを通称たこ足配線と言います)は、知らずのうちに絶縁部品が劣化し、電源プラグやコンセントなどの電気的接点の周囲やコードに熱が生じて、コードや端子など樹脂部分が焦げたり、最悪時は出火を引き起こしたりします。
高費電力の電気機器を使用した場合はとくに現れる可能性が高くなります。
また、小消費電力機器を延長コードで使用するときでも、安全を見て1,500W
(15A)対応品を使いましょう。
予防策
使用する総消費電力値を計算し、定期的な点検を忘れないようにしましょう。常用している延長コードやコンセントアダブターは時折手で触れてみて、熱を持っていないかを確認することや、定期的に交換をすることをお勧めします。
② 高消費電力機器は壁のコンセントに直接続
高消費電力の機器
(電子レンジや電気ヒーターなど)の使用は、必ず壁のコンセントから直に電源を取り、延長コードの使用はぜったいにお止めください。延長コードや延長コードをつないだ壁のコンセント、電気機器の電源プラグに熱が生じて、コードや端子など樹脂部分が焦げたり、最悪時は出火を引き起こしたりします。
予防策
延長コードの使用はやめましょう。コードが届かない場合は、新たにコンセントの増設を検討しましょう。
③ アースを伴う電気機器はアース線をつなぎ感電を防ぐ
洗濯機や衣類乾燥機、電子レンジなどアース
(接地)を推奨している機器は、コンセントは壁から直に取り、アース線もつなぎましょう。
万一の感電が予想される事故を未然に防ぐことができます。
(漏電や不良箇所により、防げない事故もあることをご理解ください)
予防策
延長コードの使用はやめ、アース線を接続しましょう。コードが届かない場合やアース端子がない場合は、新設や増設を検討しましょう。
④ コンセントを清潔にして「トラッキング現象」による火災を予防
漏電とは違いますが、コンセントプラグに埃が溜まっていると、通電時に発生する火花や、湿気を含み、通電
(ショート)して発生する火花から引火をし、火災を発生する「トラッキング現象」を起こすことがあります。
予防策
コンセントは定期的に掃除をしましょう。このとき、使用した洗浄剤や水分はから拭きしてよく落とし、完全に乾かしてから使用しましょう。
ここがポイント
設置場所等の兼ね合いで常時延長コードを使用する場合は、安全のため電気工事店やリフォーム店に相談し、壁のコンセントを増設するなどのご対応を検討してください。