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外壁の再構築はどうしても費用が嵩んでしまうので、外壁に関するご相談の際に、再塗装を前提としたお話しをいただくことがあります。しかしごく稀に、再塗装で解決できないご相談もあります。
さて、それではどのような症状が出ている場合に、塗装による外壁のメンテナンスができないのでしょうか?
この章では、塗装でメンテナンスができなくなっている外壁の症例と、その対処方法をお伝えします。
サイディング材は、メンテナンスとして定期的な塗装を行わないと、表面が乾燥してチョーキング(表面に白い粉が噴いてくる現象)が出てきます。
チョーキング現象が起きているだけでしたら、再塗装でのメンテナンスは有効です。ただしこの状態は劣化の始まりであり、劣化が進んでしまうと、飛散物などの衝突でサイディング材が欠損したり、穴が開いたりすることがあります。
サイディング材の欠損部分が小さければ、コーキング材やモルタル材などで補修して、再塗装をすれば済むこともありますが、大きく欠損してしまった箇所はサイディング材の耐性が弱くなっており、塗装しても耐性は戻りません。
この場合はカバー工法や張り替えをお勧めします。
モルタル材の場合、軽度なひび割れ部分では補修剤を充填後に塗装をすることが可能です。ひび割れが深かったりモルタル材が欠損したりする場合は、塗装でのメンテナンスはできず、モルタル材を用いた補修が必要になります。
なおこの場合、稀に下地材を傷めていることがありますので、詳しい調査を行う必要があります。
既存のサイディングが経年劣化を起こしている場合は、全面または部分的に「張り替え」を行います。
下地材も傷んでいる場合は、張り替え時に下地材も再構築してサイディングを張り直していきます。
サイディングの「カバー工法」は、既存の壁材の上にサイディング材を被せるリフォームです。この工法は既存壁材の撤去が不要なため、費用負担を抑えられ、工事期間も短縮することができます。ただしこの工法の採用には、① 既存のサイディングの状態がよいこと、② 下地材の状態がよいこと、の両方の条件が必要になります。
重ね張り(カバー)してしまうと内部(下地材など)を見ることが困難になりますので、点検や工事の調査・見積もり時に必ずご確認ください。
万が一、施工中や施工後に内部の不具合が見つかった場合は、二重になった壁材すべてを撤去することにもなり、手間も費用も二重の負担になります。
サイディング材は耐用年数が30年以上と言われていますが、10年程度でチョーキング現象(壁材表面に白い粉が噴いてくること)が起き、表面塗膜の劣化が始まります。これを防ぐには定期的に塗装をします。この塗装でサイディング材の耐用年数も伸ばすことができ、外観もキレイになるので気分的にもうれしくなります。
塗装色を変えれば、お家のイメージや雰囲気を変えることもできます。
モルタルの修理の場合は、既存のモルタル仕上げを撤去し、新しいモルタル材またはサイディング材で「張り替え」ます。
最近は新たにモルタルを採用する建築は少なくなり、張り替える外壁には大概でサイディングが選ばれています。
サイディング材は種類や色が豊富にあるので、お客さまの好みに合った外観に変えられるというメリットもあります。なお外壁をサイディングに張り替える場合は、モルタル仕上げの上にサイディング材を被せる工法(既存のモルタル材を撤去しない)は行いません。モルタル仕上げを撤去してからサイディングに張り替えます。
この工法は下地の状態を確認することができますので、施工後も安心感があります。
モルタルは定期的に再塗装を行わなければ表面が乾燥してしまい、チョーキング現象(壁材表面に白い粉が噴いてくること)やひび割れ(クラック)、欠損の原因になります。
表面上にひび割れが見られる場合は、外壁塗装を行う前に補修剤でクラックを埋めてから塗装し、さらなる劣化を予防します。
構造上のひび割れが見られる場合は壁材の耐用年数に関わりますので、定期点検や再塗装時期まで放置をせずに、直ちに工事業者に相談し、適宜修理をしてください。
タイル壁材の「張り替え」は殆どの場合、タイルの再利用は行わずに新たなタイルを張るか、サイディングなどの壁材に変更します。
既存のタイルを再利用して施工することも可能ですが、非破壊で剥がし、付着した目地剤を除去するなど特別な工程と施工期間が余分に掛かります。
ご希望であれば工事業者にご相談ください。どちらの場合でも既存の仕上げをすべて剥がして下地材の確認ができますので、施工後も安心感があります。
なおタイル材自体の耐用年数は40年以上ですので、一般的に張り替えを行うことはごく稀です。ご相談を受けるのは、外観の雰囲気を変えたいときやお家全体のリフォームを行うなどの場合が多いです。