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テレビドラマやCMの中などで気軽に行っている塗装。
誰でも簡単に美しく仕上げているイメージですが、基本となるノウハウや守りたい条件などが多数あります。本章では、塗装の施工方法と塗装手順、そして重要な天候との関係を伝えていきます。
広い範囲を一気に施工できるので、時間短縮に有効です。
また部分補修時の塗装では、新しく塗った塗装部の境界をぼかせられるので、補修箇所が目立つことを防げます。
ただし風によって塗料が広範囲に飛散してしまい、養生範囲を広く想定する必要があるため、外壁塗装では殆ど使用されていない工法です。
広い平面や曲面を一気に塗装ができます。
塗料の飛び散りが少ないこともメリットで、狭い場所や周囲を汚したくない場所、すぐ近くに機器などが置かれている場所に便利な工法です。
使い勝手もたいへん良いのですが、古いローラーを使ってしまうと塗料の染み込みが悪くなるため、塗料の飛散が起きることがあるので注意が必要です。
刷毛は様々なブラシサイズとブラシ形状、そしてブラシ材質(馬や豚の毛、化学繊維など)があるため、塗装する対象の形状や面積に合わせて自由に変えることができます。
広い面積を塗装する場合はローラーを用いる方が便利なので、細かいポイントだけを刷毛塗りで使い分けることもあります。
塗料が飛散することは稀ですが、撥ねやぼた落ちに注意しましょう。
刷毛塗りは塗り方や道具によって仕上がりが変わることもあるので、職人の腕の見せ所です。
塗装は充分に乾かしながら進めていくことが基本ですので、施工をする日の天気や気温、湿度はとても重要です。
塗装の工期を決めるときには、天候・気温の影響がなるべく少なくなるよう余裕を持たせた日数を設定します。
短いスケジュールで組んでしまうと、天気や気温による施工精度を除外して作業を進めることとなり、塗料の付着が劣ったり、すぐに剥げてきたりすることも考えられます。
とくに塗装の剥がれは外壁を早く傷め、建物の耐用年数にも影響を与えますので注意してください。
地元の塗装業者ならその土地その時期の天候を把握しているので、お任せしても心配は要らないでしょう。
塗装時(塗装場所)の推奨気温については、使用する塗料ごとにメーカーが指定しています。
大体の塗料では気温が5度以下になる場合での使用は塗装の付着阻害を起こす可能性があるとしています。
ただし日本国内では、雪などの悪天候時以外ほぼ問題ないでしょう。
塗料メーカーでは湿度85%未満での使用を推奨しています。
高い湿度では水性塗料は乾燥しにくくなり、蒸発に時間が掛かります。施工時間が長引くだけでなく、この間にゴミや埃が余計に付着してしまうという弊害もあります。
溶剤塗料は乾燥が早いですが、乾燥するときに気化熱で壁材を冷やし周りの水蒸気を固体化させて取り込んでしまい、塗装面を濁らせてしまうことがあります。
日本の湿度は、夏は太平洋側、冬は日本海側で上がるなど、地域によって気象条件が大きく変動します。
施工のタイミングはお住まいの地域に馴染みのある塗装業者に相談するといいでしょう。
最も好ましい季節は、気温や湿度が安定している春や秋です。
雨や雪は塗装面に水分が付き、塗装の付着性に支障が出る(流されたりムラが出たりする)ため、塗装作業に向きません。とくに梅雨時期では雨が続き湿度も高くなるので、塗装は避けたい環境です。
冬は乾燥する地域もありますし、降雪地域では湿度が上がります。
しかし、すべてが好ましい条件で作業を進められるわけではありません。
天候不順が続いて工事期間がなくなることや、作業者の手配が揃わない場合には、対策を取りながら塗装を進めることがあります。
降雪時の具体例として、凍結や霜が発生しやすく気温も5℃以下になるので、壁面の塗装時はブルーシートで足場ごと壁を覆って保護することや、屋根作業の場合は鉄パイプを柱にして屋根の上に屋根を仮組みして、風雨を防ぎます。