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外壁塗装特集

外壁塗装の気になることいろいろ

  • このページの3つのポイント
    • コーキングが傷んでいる箇所の対処法をお知らせします
    • 万一の場合や作業効率から見た仮設工事の必須性をお伝えします
    • 楽しいDIYでも抑えるべきポイントを紹介します

    外壁塗装で気になることを教えます

    外壁塗装で気になることを教えます 外壁塗装を行う場合に見逃されやすいポイントはあるのでしょうか。

    メンテナンスは用途に合わせた塗料を用いて塗り直すだけ。
    さっと脚立を立てて、スイスイと自分で塗ればお安く済む。

    果たして本当にそうでしょうか。
    例えば、コーキングが傷んでいる場合、塗装で補修はできません。
    万一の場合や作業効率から、足場などの仮設は必須です。
    趣味が活かせるDIYには、デメリットが潜んでいます。

    これら、じつはとても重要なポイントです。それでは解説をしていきましょう。
        

    コーキングが劣化していることがある

    コーキングの劣化 外壁では、壁材同士のつなぎ目の隙間や外壁材とサッシとの隙間など、至る箇所にコーキングを施し、各部材の結合部の隙間を埋め、雨水の浸入やゴミ・埃等の侵入を防いでいます。

    コーキング材は柔軟性のある材質ですが、雨水や風などによる経年劣化によって、固くなってしまいます。その後、振動などによって切れたり、ひび割れたり、伸縮して隙間ができてしまい、建物内部に雨水を浸入させて雨漏りの原因になります。
    一般的には10年ほどの耐久がありますが、日常で風雨にさらされている箇所の劣化は早く進み、5年ほどでひび割れが発生する場合もあります。
    日頃からコーキング箇所が劣化をしていないか、目視をするようにしましょう。

    痛みが激しいコーキング部分は、外壁塗装の前か同時に補修する必要があります。
    補修をせずにコーキング材の上から塗装をしても、塗料はコーキングとしての役目は担えず、やがて雨水の浸入を許してしまうからです。

    コーキングの補修方法は、「打ち替え」「増し打ち」があります。補修箇所の劣化程度や目的で工法を選んでいきます。
    ● 打ち替え
    コーキングの打ち替え 既存のコーキングをすべて撤去してから、新たにコーキング材を充填します。 コーキングを撤去する手間は増えて費用は高くなりますが、雨漏り等の心配は少なくなります。
    ● 増し打ち
    コーキングの増し打ち 既存のコーキングの上から新しいコーキング材を充填する方法で、早めに劣化が発見できた場合にこの方法を行うことが多いです。
    この「増し打ち」は劣化している箇所だけに補修を行いますので、工事期間や費用が抑えられるメリットがあります。ただし、既存のコーキングを残していますので、その既存部分の劣化具合は数年単位でチェックする必要があります。

    仮設工事を頭に入れておきましょう

    壁材のリフォームには仮設工事が必須になります。 仮設工事とは、作業の効率化や作業者、お客さま、第三者への事故や災害の予防のための足場や周囲保護のための養生ネット・養生シートを張る工事などです。
    ● 足場
    仮設工事(足場) 外壁の塗装であれば、作業する外壁面全体に足場を掛けることになります。
    足場を組まずに脚立を動かしながら作業をすることは、作業体勢が不安定になりますし、施工箇所ごとに脚立の移動が生じて効率が悪くなります。
    部分的な補修で高所作業車が入れる現場でしたら、足場を設置せずに作業車を用いることもありますが、壁面を上から下まで作業する場合や左右に広い範囲を超す場合は都度車を動かしながらの作業になるので、やはり足場を組んだほうが作業の効率が高く、工期短縮にも繋がります。
    足場を組むことは作業者の安全と作業の効率化、双方に利点があります。
    ● 養生ネット・養生シート
    仮設工事(養生ネット・養生シート) 施工現場では、工具の落下や塗料の飛散、撤去材の落下・衝突を防ぐための対策も必須となり、養生ネットや養生シートを張ります。
    通行人や他の作業者が下を歩いているときに撤去材等の落下が起きたら、大けがを伴うことがあります。また塗料が飛散してあなたや近隣の外壁や車、樹木などに被害を与えてしまう可能性もあります。
    どちらも被害を受けた方に対する補償が大変なことになります。
    養生ネットや養生シートをしっかりと張ることで、これら諸問題の防止対策を行います。
    ● 仮設工事の費用はご負担ください
    仮設工事の費用は、お客さまのご負担になります。
    この仮設工事は先のとおり、非常に重要かつ必須なもので、業者は現地調査時にどんな足場をどのように立てるのかなど仮設工事の詳細も視野に入れています
    見積書に仮設工事が計上されているかを確認し、ほかに万が一費用が追加されることはあるのかも必ず確認しましょう。

    その万が一の費用追加とは施工変更の可能性などで、一般的に見積もり時に説明があると思います。現場により調査時に見切れない追加工事が発生することがあるからです。
    壁を開けてみたら下地材がシロアリ被害で大幅に腐食していることや、残念ながら元々が手抜き工事の建築で強度が保たれていないことなど、可能性は捨てきれません。
    リフォーム工事や仮設工事には、予期せぬ変更の可能性があることもご承知おきください。
    ここにご注意!
    出費を抑えるために仮設工事をしないという選択はありでしょうか?
    結論を先に述べると、不幸にも事故が発生してしまった場合、発生現場の状況により「発注者」に責任が生じることがあります。

    発注したリフォーム工事中に発生した事故の責任はどこ(誰)にあるのでしょうか。
    まず、リフォームを依頼した「発注者」は、請け負う業者に対して労働安全衛生を損なわない内容で契約する義務があります。
    また、「請負業者」は「施工者・下請け業者」に事故発生を見越した安全衛生教育と対策を指導する義務があります。
    「施工者・下請け業者」は施工手順や機械操作の安全対策、通路や足場等の安全・衛生の対策、また危険や健康障害が起きないようにする義務があります。

    即ち予算等の都合による「足場の費用は掛けたくない」という意思は労働安全衛生を損なうため、事故発生時は「発注者」に責任が生じます。
    依頼する「請負業者」、「施工者・下請け業者」の安全も、施工に必要な経費であることをご承知おきください。

    DIY! 外壁塗装なら自分でやれないでしょうか?

    DIY! 外壁塗装なら自分でやれないでしょうか? DIYなら工事業者に頼まなくても済み、あなたの好きな時間に、思うままにメンテナンスができます。とくに外壁塗装はDIYが趣味の方とって、楽しみのひとつだとお察しします。
    ● 材料の手配
    塗料はホームセンターで購入ができます。
    目的に合わせた塗料選びも楽しみのひとつです。
    ● 道具の手配
    刷毛やローラーなどの手配もホームセンターで購入できます。
    工事業者御用達の専門店もありますので、覗いてみるのも一見です。
    ● 調査はOK?
    外壁のコンディション調査をしっかり行っておきましょう。
    単に壁を塗り直すだけでは、壁材の耐用年数を取り戻せられるかの判断ができません。
    外観がよくなっても、壁材に根本の痛みを持っていたら、やがてひび割れや欠損、脱落に繋がっていくでしょう。

    現在の壁のコンディションを専門書やインターネットサイト等でしっかり調査して、どこまでご自身で施工できるのか、万一の不具合発生時にはどこまで対応できるのかなどを確認しておきましょう。
    このとき、不安な点や無理が想像できる場合はDIYを中止していただき、専門業者にご相談ください。>
    過信してDIYをし始めてしまい、壁のクラック等を塗料で埋めてしまうことで症状を悪化させてしまうなどの場合もあり、最悪の場合には壁材の取り壊しからの再施工となり、却って高くついてしまうこともあります。
    ● 施工は安全にできるのか?
    外壁の塗装作業は高所作業がありますので、大変危険な作業になります。
    1階の外壁なら2mほどですが、この「2mほど」は2階部分や屋根とは違い、危険意識が伴いにくい高さであり、注意力が散漫になることがあります。

    事実、工事作業員の労働災害事例として、2mほどの脚立から落下して大怪我をしていることが大変多く見られます。
    脚立に乗れば軒下まで手が届く高さなのですが、脚立はバランスが悪いため踏み外しや落下の危険があります。怪我の程度によっては入院・治療に掛かる費用やお仕事への影響など、被害が計り知れません。
    ● 周囲への配慮は正しくできるのか?
    養生に対する手抜きも行いがちになります。なにを目的に、どこまでの養生が必要かを確実にご判断ください。

    外壁塗装では塗料の飛沫は数メートルまで飛び、周囲を汚します。また撤去材等の落下が起きて、怪我を負わせる危険も伴います。
    どちらも通行人や隣家(外壁、車、樹木など)に与える影響は少なくありません。被害を受けた方に対する補償も行う義務が発生します。
    DIY自体の否定ではありません。 DIYにはご自身の技術と責任が伴うこと、専門的な知識や経験を持ち得ていない場合、工事業者に支払う金額よりも高い請求が発生する場合があることを、ぜひご留意ください。
        

    外壁塗装の気になることいろいろ まとめ

    • コーキングが傷んでいる箇所の対処法をお知らせしました
    • 壁材同士の隙間を埋めるコーキング材は時間の経過とともに硬化し、切れたり、ひび割れたりして、建物内部に雨水を浸入させてしまいます。
      この傷んだコーキング材の上から塗装をしても、塗料はコーキングとしての役目は担えないので、結局雨水の浸入を許していきます。
      外壁塗装の前か同時にコーキングに痛みがないかを確認し、適宜補修を行うことが大切です。

    • 万一の場合や作業効率から見た仮設工事の必須性をお伝えしました
    • 仮設工事は作業の効率化や作業者の落下事故、部材の飛散等によるお客さまや第三者への被害の予防のための大切な工事です。
      出費を抑える目的などでこれらを怠り、不幸にも事故が発生してしまった場合、状況により発注者の「請け負う業者に対して労働安全衛生を損なわない内容で契約する義務違反」となり責任が生じることがあります。

    • 楽しいDIYでも抑えるべきポイントを紹介します
    • 塗料や塗り具はホームセンターで購入ができます。しかし作業を行う前に壁材のコンディションを確認し、それに見合った塗料の選択をしましょう。
      本来外壁塗装は、壁材が持っている痛みや劣化の進行を防ぐことが目的です。それを逃す塗料や施工では、劣化の進行を抑えることはできません。
      また塗装をしてしまうことで表面上の劣化が見えなくなってしまうため、いざ劣化が見つかったときには壁を壊すしか手がなくなることも、ご注意ください。 加えて、作業者の安全と周囲への配慮も忘れずに行いましょう。
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