ペットの健康維持にペット用床材
前項「② ペットが滑りやすい床、床の傷が気になる方」でも紹介しましたが、人間用のなめらかな床素材は小型犬や猫にとって、大変滑りやすくつまずくこともあるので、腰痛や関節症になってしまうケースが多いようです。
この床材をペット用床材に変えることで、犬や猫にやさしい、滑りにくく衝撃を吸収する機能が加わります。
この床材は、お掃除やお手入れがしやすいフローリング調のオーク
(ブナ系)材、大理石調のタイル素材、医療施設にも使われるクッションフロアが挙げられます。どれもクッション性があるので、足腰への負担を軽減し、転倒による怪我の防止にも効果的です。
なおペットには爪があるため、部屋の中を動き回るときにフローリングに傷が付きます。ペット用床材はこれを未然に防ぐ役割にもなります。
ペット・リノベーションする場合には、傷が付きにくい材質の建材を選ぶことも大切なポイントです。
ペット用床材はお手入れの楽さも
しつけをしっかりしていても、高齢化したペットはストレスにより床に粗相してしまうことがあります。
ペット用床材の中には水を弾く素材や洗える素材もあり、すぐにきれいにすることができます。
ペットがいるご家庭では、防水や防汚に強くメンテナンスのしやすいペット用床材が最適です。尿染みや汚れが残らずに臭いも残りにくいので、飼い主も快適に暮らしていけます。
洗うことができない床材を使っていると汚れや臭いが蓄積されてしまい、悪臭や腐敗の原因になりますのでご注意ください。
猫の爪研ぎ場所
前項「④ 猫の爪研ぎ場所がないケース」でも紹介しましたが、猫の爪研ぎ対策は、部屋や廊下の壁をひっかき傷に強い特殊強化化粧パネルで補強します。
このパネルは厚みがあり柔らかく、傷が付きにくく、ひび割れもしにくいのがメリットです。最近は傷対策だけでなく、同時に臭いも吸着・分解してくれる高機能なパネルもあるので、そちらもチェックしてみてください。
人気のペット用ドアとは?
ペット用ドアとは、扉や壁などに取り付けるくぐり戸付きの室内ドアです。ペットが移動するたびに飼い主がドアを開け閉めする必要がなくなり、とても便利です。
ペットとしても、部屋に閉じ込められることなく、部屋から部屋へ自由に動き回れて楽しみが広がります。ペットにも飼い主にも理想的な、ペット・リノベーションと言えるでしょう。
このくぐり戸は、既存のドアや引き戸の下部に取り付けられる簡易施工ドアや、サッシの窓枠に取り付けるドアなどがあります。最近は初めから専用ドアを組み入れた既製品や簡易ロック機能付きのものも登場しています。
ペット用ドアを取り入れると、大きなドアの開け閉めによる室内の温度変化が抑えられるので、真夏や真冬の冷暖房費が節約できるメリットもあります。