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雨漏りを科学的に分析できる高感度赤外線サーモグラフィー

  • このページの3つのポイント
    • 注目の雨漏り調査手法、「赤外線サーモグラフィー調査」を紹介します
    • 「赤外線サーモグラフィー調査」のメリット/デメリットを説明します
    • 調査費用の相場を紹介します

    雨漏り調査に高感度赤外線サーモグラフィー

    雨漏りを放置してしまうと被害が拡大し、天井、壁、床など、広範囲に影響を及ぼします。
    その影響は建物の構造体を腐食させるとともに、カビを発生させ、喘息をはじめとしたアレルギーや過敏性肺炎など様々な健康被害を引こすので、とくに注意が必要です。
    その雨漏りの調査は従来、おもに「目視調査」、打診等による屋根材各部の「納まり調査」、そして「散水試験」でした。
    しかし最近は赤外線サーモグラフィーを用いた「赤外線調査」という手法が注目されています。
    「え?雨漏りに赤外線?」
    不思議に思う方も多いでしょう。本当に雨漏りの原因を赤外線で突き止められるのでしょうか。
    この章では赤外線サーモグラフィーを用いた雨漏り調査の特徴や仕組み、メリット・デメリットを解説します。
    雨漏り調査に高感度赤外線サーモグラフィー
        

    赤外線サーモグラフィーを使った雨漏り調査とは?

    赤外線サーモグラフィーを使った雨漏り調査とは? 赤外線サーモグラフィーを使用した雨漏り調査とは、高感度赤外線カメラを使用して屋根材や壁材などの表面温度を測定し、雨漏りの原因を突き止める検査方法です。

    雨漏り箇所では雨水の影響で表面温度が下がっているので、同じ気象条件で調査をすれば健全部との温度差が現れます。
    測定場所に赤外線カメラを向けることで赤外線の反射エネルギーを検出し、温度分布画像を得ます。この画像は1℃という細かな温度差でもはっきり色分けをして表示するので、その違いから雨漏り部分がどこにあるのかを正確に突き止めることが可能なのです。

    従来の雨漏り調査である目視や打診といった調査法ももちろん有用でしたが、調査者の経験や勘に頼る部分も多々あり、調査が長時間となってしまうこともしばしばあります。
    赤外線サーモグラフィーを使用すると雨漏り調査の発見率は劇的に高まり、かつ迅速に行えることも特長に挙げられます。
    雨水の経路も特定できる赤外線サーモグラフィー調査
    赤外線サーモグラフィー調査は、雨漏り箇所を温度差分布として可視化できることが特徴です。 温度分布を確認することは雨水のありかだけでなく、雨水の流れこむ浸入状況や経路などの断定も行えます。
    雨漏り箇所を早期に発見できれば、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

    赤外線サーモグラフィーの雨漏り調査のメリット/デメリット

    ● メリット
    赤外線サーモグラフィーの雨漏り調査のメリット/デメリット 赤外線サーモグラフィーは撮影で状況調査ができるので、調査時に天井や壁を壊すことなく行え、殆どの場合で足場等の仮設設置費用も不要です。(高所等、現場や状況により異なります) また目視調査や打診調査と違い、複数箇所で不具合があった場合でも同時に発見ができる可能性もあり、調査時間の短縮やその後の雨漏り修理や対策を取りやすくなります。

    さらに赤外線サーモグラフィーには「断熱アラーム」と呼ばれる結露や断熱材の欠陥を発見する機能が備わっているので、建物の欠陥チェックにも大いに役立ち、近い将来に雨漏りへ発展する不具合を予見することもできるのです。
    ● デメリット
    赤外線サーモグラフィー調査は、雨漏りの状況を可視化できるので大変有用ですが、「高感度赤外線カメラ」という専門的な機材が必要となります。
    この機材で正しい表面温度分布を得るためには、その日の天候や日射量、撮影角度などに注意しながら行う撮影技術が必要で、温度分布の画像診断には雨漏りから起こる温度差以外の、室内外の温度環境、建物の構造、材料特性、壁面の汚れや地面の照り返しによる温度差など、建築知識を含めた総合的な見極めが求められるので、専門技術と経験が必要です。

    また調査対象により雨水の侵入位置の把握が困難なこともあります。
    例えば木造建築では、雨漏り発生から時間が経つと侵入した雨水(水分)が吸収・乾燥して温度差がなくなってしまうため、赤外線サーモグラフィーを使っても診断ができないことがあります。ただしこの場合は、雨漏りを再現させる散水調査を併用することで、赤外線カメラを有効に活用することができます。

    RC造(アールシーぞう:鉄筋コンクリート造)や通気層部分(木造住宅で外壁と構造体の間に空気の流れる層を設けた造り)では表面に温度差が現れにくいため、赤外線サーモグラフィーでの診断が不得意な場合もあります。
    赤外線サーモグラフィーの雨漏り調査の注意点
    赤外線カメラの撮影は角度・距離等の条件やノウハウがあり、画像診断をする人にも経験・知識といった高度な技術が必要となり、雨漏り修理の熟知度による個人差が現れます。
    雨漏り箇所の断定は、雨漏りを的確に判断して直せる、信頼できる業者に依頼することが大切です。

    赤外線サーモグラフィーの雨漏り調査費用の相場は?

    ● 赤外線サーモグラフィーの雨漏り調査費用の相場は?
    赤外線サーモグラフィーの雨漏り調査費用の相場は? 雨漏りの調査費用は、基本的には雨漏り1ヶ所に対しての料金となっており、現場の状況や調査場所、調査箇所の数により変動や追加料金が発生します。

    赤外線サーモグラフィーによる雨漏りの詳細調査の費用相場は、業者や現場によっても異なりますが、調査のみを依頼すると20〜30万円程度掛かります。
    この費用には多くの場合、建物の外部・内部の撮影も含まれており、雨漏り箇所が1ヶ所である場合はその箇所の屋外と屋内の画像を撮影します。雨漏りの箇所が複数ある場合は撮影枚数が増えるためそれに伴い費用も割増になり、1枚あたり2,500円程度の追加料金が掛かるので注意しましょう。
    調査に当たる所要時間は最短では30分程度から、最大2〜3日掛かることもあります。

    屋根の雨漏り調査では足場を組まなければ調査できないこともあり、別途その仮設費用が1㎡あたり900~1,200円掛かります。足場を組んでの調査は費用がかかりすぎるため調査と同時に雨漏り修理工事も行うことがほとんどです。その場合調査と雨漏り修理が同時にできますので多くの場合調査費は修理費に含まれることが多いでしょう。

    一般住宅ではなく、4階以上のビルやマンションの雨漏り調査をする場合は、高所作業車が必要となり、さらに追加料金の対象になります。

    雨漏り調査のあとは不具合箇所の修理費用も掛かるので、最終的にはそれらの総額を用意しなければなりません。家の構造や環境、雨漏りの被害レベルによって、部分修理にするのか張替えをするのかなど修理方法も変わります。そもそも雨漏り調査は修理のために行いますので、調査費が高額になることが予想されるのであれば、修理と調査を並行して行うことで総額を下げることもできます。
    修理のご予算は大切な判断基準になりますので、信頼できる業者を見つけ、気兼ねをせずに入念に相談をしてください。その上で調査方法をお選びいただき、修理の見積りや工事の依頼をすることをおすすめします。
        

    雨漏りを科学的に分析できる高感度赤外線サーモグラフィー まとめ

    • 注目の雨漏り調査手法、「赤外線サーモグラフィー調査」を紹介しました
    • 赤外線サーモグラフィー調査は、屋根材や壁材などの表面温度を赤外線カメラ測定して雨漏りの原因を突き止める検査方法です。健全部と雨漏り部の温度の違いを可視化し、異常部を発見します。

    • 「赤外線サーモグラフィー調査」のメリット/デメリットを説明しました
    • 赤外線サーモグラフィー調査は、非接触・非破壊で可視化調査できるので、調査のための解体が不要になります。(現場や状況により異なる場合があります) しかし専門的な機材と高度な調査力・分析力が求められるので、技術力が必要です。 またRC造(アールシーぞう:鉄筋コンクリート造)や通気層部分(木造住宅で外壁と構造体の間に空気が流れる層を設けた造り)は赤外線診断がしにくい場合もあります。

    • 調査費用の相場を紹介しました
    • 赤外線サーモグラフィーによる雨漏り調査の費用相場は、20~30万円程度です。(業者や現場により異なります) 雨漏り箇所が複数ある場合は、それに伴い調査費用も割増になり、足場や高所作業車などが必要な場合は、別途ご負担となります。 費用負担を減らすことも大事ですので、ご予算に応じた調査方法を選定するなど修理業者に相談をすることも大切です。
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