外壁工事を行う前に、調査やお見積もりのために工事業者を呼ぶと思いますが、業者選定に失敗しないために、ぜひ頭に入れておいていただきたいことをお伝えいたします。
それぞれほかのインターネットサイトなどでも取り上げられていますが、
工事が始まってしまったら引き返せなくなることにご注意ください。
● 本来の目的である「不具合の修理」を忘れずに
外装リフォームは、見た目をキレイにするだけではなく、傷んだ建物を修繕し長く持たせることこそが大切です。それには、ご自身でなにが問題でどう解決したいかを理解し、適切な対処法を業者に尋ね、施工を決定していくことが必要です。
しっかり相談に乗ってもらえて、施工に対する提案も納得できる工事業者を選びましょう。
● 建物全体に精通した工事業者
繰り返しになりますが、外装リフォームは、建物の傷んだ部分まで修繕できていることが必要絶対条件です。
もし「再塗装だけ」や「壁材を置き換えるだけ」で見た目がキレイになっても、建物が長持ちしなければキレイな板を置いているだけと変わらず、リフォームした意味がありません。
すなわち外壁リフォームを施工するときには、外装だけでなく下地材にまで目が行き届く業者を選ばないと、直後や数年後に欠損や剥がれが起きてしまい、再度外壁を壊して追加修理を行うこととなります。
一度リフォームをしていると、すぐの再工事を躊躇してしまい、症状をさらに悪化させてしまうことがあります。
このようなことを事前に防ぐためにも、外装リフォームは建物全体に精通した工事業者に依頼し、痛みや不具合も見つけ出してもらえる業者への依頼をおすすめしています。
● 信頼関係が大事
リフォームを意図したとおりに完了してもらうためには、あなたと工事業者との関係性も大切です。調査や見積もりをもらうときに、疑問点への対応力や信頼関係を保てるかも、業者に対する判断基準にしましょう。
関係性がよくなれば気分よく打ち合わせができ、将来新たな不具合が発生したときにも相談に乗ってもらうことができるでしょう。
● ディスカウントに気を付けましょう
見積もりをもらうとき、大幅な値引き提案をしてくる工事業者がいましたら、相見積もりを取ることをおすすめします。
市場価格以上を原価として提示し、大幅値引きを示している場合があります。
また、「お客さまの意思だから」という前提で必要な仮設工事を省いてしまう場合もあります。一見親切なこの提案ですが、不幸にも事故が発生してしまった場合、状況により発注者の「請け負う業者に対して労働安全衛生を損なわない内容で契約する義務違反」となり責任が生じることがあります。
工事金額の節約をしたために、あなたのお家での作業に危険性が増し、災害の発生のリスクを上げるなど考えたくありませんね。多大な賠償に後悔するのもあなたです。
ここに注目!
仮設工事の必要性に関しては、
『外壁塗装の気になることいろいろ』で詳細をお知らせしていますので、ぜひ参考にしてください。
● 工事期間が短い提案にもご注意
「工事を手抜きする前提での値引き」があることもご承知ください。
工事期間の設定を短くしてしまえば、簡単に経費を抑えることができます。
しかし外壁工事や塗装工事は天気などに影響をされやすいため、無茶な最短期間での見積もりを出されると「工期延長」の名目で増額された請求書を出されることになります。
これらのトラブルは、非常に多く見受けられます。
● 外壁工事と塗装を分けて発注することは大変
あなたが建物全体のコンディションを見られる建築士や建築工事関係者であれば、下地材の確認・修理と外壁張り替え、そして塗装のそれぞれを専門業者に発注することは可能でしょう。
しかし一般的に、総合的な修理を業種ごとに分けて依頼すると、それぞれの専門業者も正確な情報が引き継がれず、困惑する場合があり難しいでしょう。
例えば業者ごとに現場調査が発生します。またそれぞれ経験や工法もまちまちなので、想定した最終形態の認識が違っている場合もあります。
各々のタイミングごとにそれぞれの業者を呼び、点検調査と施工を決め、進めていくという方法もありますが、時間が相当掛かると思われます。その期間、各業者のスケジュールを調整し、業務を待機させるのも、少々現実的ではありません。
建物全体を見られる総合的なリフォーム会社や工務店ですと、全体的な進行を見る監督と技術を持ち得ているスタッフを抱えているので、話が食い違うことや進行上でトラブルになることもなく、スムーズにリフォームが進みます。
ぜひ最終形態をイメージしながら打ち合わせを行い、見積もりを受け取ってください。
● 仮設工事にご理解ご協力を
仮設工事はお客さまや作業者の安全と作業の効率化のために、とても大切なものなのです。
必要性や規模などに不明なことがある場合は、説明を受けていただき、ぜひご理解ご協力をお願いいたします。
ここに注目!
仮設工事の必要性に関しては、
『外壁塗装の気になることいろいろ』で詳細をお知らせしていますので、ぜひ参考にしてください。